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写真:Veronica H / Unsplash · スペイン

市場ウォッチ · 31

スペインの若者の失業率は2008年以来の低さになった

いまやルーマニア、エストニア、スウェーデンの率のほうが高いが、スペインで失業している若者の数はほとんど動かず、45万4000人で、1年前は45万5000人だった。

2012年から2014年まで毎年6月に50%を上回っていたスペインの若者の失業率ほど、一国の雇用市場を象徴してきた数字はそう多くない。2026年6月、この率は2008年以来の低さに下がり、スペインはもはやEUで最も高い国ではない。ここでは、どこまで下がってきたのか、この率が何を数え、何を数えないのか、失業している若者の数がほとんど動かないまま率がどのように下がりうるのか、そしてスペインで採用する人や仕事を探す人にとって何が変わるのかを見ていく。

23.3%スペインの25歳未満の労働力人口のうち失業していた人の割合、2026年6月、2008年4月以来の低さ
56.2%同じ率のピーク、2013年7月
15.7%欧州連合全体、2026年6月

2021年以降、6月の率は毎年前年を下回っている

200824.2%
200938.1%
201041.8%
201145.9%
201253.0%
201355.6%
201453.1%
201548.6%
201645.5%
201738.4%
201834.1%
201932.5%
202041.9%
202136.9%
202229.6%
202328.0%
202426.7%
202524.6%
202623.3%
失業率、25歳未満、スペイン、各年6月、季節調整済み、25歳未満の労働力人口に対する百分率。Eurostatの月次推計(une_rt_m)、2026年10月8日閲覧。

2008年以来の低さ、そしてもはやEUで最も高くない

2026年6月、スペインの25歳未満の労働力人口のうち23.3%が失業しており、22.6%だった2008年4月以来の低さとなった。ピークの2013年7月には56.2%に達していた。数字はEurostatの月次失業推計で、2026年10月8日に更新された。

スペインはもはやEUで若者の失業率が最も高い国ではなく、6月にはルーマニア(30.8%)、エストニア(25.9%)、スウェーデン(25.7%)が上回った。2025年4月にはまだ、スペインの率が27か国で最も高かった。欧州連合全体はこの1年で15.0%から15.7%に上がり、最も低かったのはドイツの7.5%だった。

Eurostatによる7月と8月の暫定推計はさらに低く、22.8%と22.7%である。これらはその月の調査結果が出る前にモデルで推計され、改訂されうるため、この記事は調査が確認した最後の月である6月を基準にしている。

出所: 出典
失業率、25歳未満、2025年6月と2026年6月、季節調整済み、25歳未満の労働力人口に対する百分率。先頭に欧州連合、続いて加盟27か国を率の高い順に並べた。27か国すべてが6月の数字を公表している。Eurostat、une_rt_m。
加盟国2026年6月2025年6月
欧州連合15.7%15.0%
ルーマニア30.8%24.6%
エストニア25.9%27.0%
スウェーデン25.7%23.3%
スペイン23.3%24.6%
フィンランド21.3%23.8%
フランス21.2%19.0%
ギリシャ20.9%18.4%
ルクセンブルク20.1%18.8%
ポルトガル20.0%19.0%
イタリア19.4%20.0%
ベルギー19.1%15.6%
スロバキア18.5%15.4%
クロアチア16.4%18.1%
デンマーク15.8%14.8%
スロベニア14.3%11.1%
ラトビア14.1%15.1%
ハンガリー13.5%13.8%
ブルガリア13.4%14.9%
チェコ13.2%10.9%
キプロス11.9%14.5%
アイルランド11.7%11.5%
ポーランド11.6%12.3%
リトアニア11.5%14.6%
オーストリア10.7%13.8%
マルタ9.3%7.8%
オランダ8.5%8.7%
ドイツ7.5%6.8%

この率が測っているもの

この率は、労働力人口に占める25歳未満の失業者の割合であり、若者全体に占める割合ではない。スペインの25歳未満の多くは学業中で、働いても仕事を探してもいないため、分子にも分母にも入らない。23.3%は、スペインの若者のほぼ4人に1人が仕事に就いていないという意味ではない。

失業はILO基準に従い、仕事がなく、働き始めることができ、仕事を探している状態を指す。これを測るのはスペインの労働力調査であり、Eurostatは毎月の値を推計するためにこれを登録失業者数と組み合わせるが、この数字は公共職業安定機関に登録している人の数ではない。

2008年との比較は、Eurostatが調査の断絶を調整した月次系列で行っている。四半期の調査そのものは2021年に定義を変えたため、ここでは1年前の同じ四半期とだけ比べる。2025年第2四半期は24.5%、2026年第2四半期は23.8%だった。

出所: 出典これが数えているもの
  1. 分数。25歳未満の失業者を、25歳未満の労働力人口、つまり働いているか仕事を探している人全員で割ったもの。学業中で仕事を探していない若者は、分子にも分母にも入らない。
  2. 定義。ILO基準の失業者、すなわち仕事がなく、2週間以内に働き始めることができ、過去4週間に仕事を探した人。公共職業安定機関に登録している人の数ではない。
  3. 系列。Eurostatの月次推計で、Eurostatは調査の断絶を調整している。2026年7月と8月は、その月の調査結果が出るまで暫定値である。

したがって、23.3%は、スペインの若者のほぼ4人に1人が仕事に就いていないという意味ではない。言っているのは、2026年6月に働いているか仕事を探していた25歳未満の人のうち、23.3%が仕事がなく、仕事を探していたということである。

一つの分数、一つの定義、一つの系列があり、そのどれかを忘れた読み方は、出典が言っていないことを言う。

率は下がり、人数はほとんど動かなかった

2026年6月、スペインで失業していた25歳未満は45万4000人で、1年前は45万5000人だった。人数がほとんど動かないまま、率は24.6%から23.3%に下がった。若い労働力人口が増えたので、同じ数の失業者がそのなかで占める割合は小さくなったのである。

2013年のピークには25歳未満の失業者は94万7000人、率が今と同じくらい低かった最後の月である2008年4月には55万4000人だった。

2021年以降、6月の率は毎年前年を下回り、2021年の36.9%から2026年の23.3%まで下がった。6月の率は2008年に24.2%、2013年に55.6%、2020年に41.9%だった。

出所: 出典
スペイン、25歳未満:各年6月の失業率、季節調整済み、25歳未満の労働力人口に対する百分率。Eurostat、une_rt_m。
6月失業率
200824.2%
200938.1%
201041.8%
201145.9%
201253.0%
201355.6%
201453.1%
201548.6%
201645.5%
201738.4%
201834.1%
201932.5%
202041.9%
202136.9%
202229.6%
202328.0%
202426.7%
202524.6%
202623.3%

これらの数字が語らないこと

理由は語らない。2022年の労働改革、観光、教育、若年人口の規模のいずれも、ここでは何も測っておらず、いかなる政策も評価していない。

何人の若者が仕事に就いているのか、どのような契約で、どれだけの給与で働いているのかは語らず、スペインのどの地域についても何も語らない。

低下が続くとは言っていない。7月と8月は暫定推計で、第3四半期の調査はまだ公表されておらず、このいずれも予測ではない。

あなたにとっての意味

スペインで仕事を探している25歳未満の人なら

2026年6月、スペインの25歳未満の労働力人口のうち23.3%が失業していた。2008年以来の低さだが、EUの15.7%はなお上回っている。この率が数えるのは働いているか仕事を探している人だけで、失業者の数は45万4000人と1年間ほとんど変わっていないので、競い合う若い求職者は1年前と同じくらい多い。早めに応募し、求人が自分にない経験を求めているなら、学業、職業実習、パートタイムの仕事でしてきたことのうち、雇用主が確かめられるものを示してほしい。

スペインで若者を採用しているなら

スペインの若者の失業率は2026年6月に23.3%まで下がった一方、25歳未満の失業者は45万4000人で横ばいだった。働いているか仕事を探している若者は1年前より多く、若い候補者の層は縮んでいない。契約形態、労働時間、給与を求人広告に書いておけば、いくつもの求人を比べている若い候補者が、あなたの求人をほかと比べやすくなる。

数え方

方法

  1. 二つの表。Eurostatのune_rt_m(性別・年齢別の失業、月次データ)は2026年10月8日に、lfsq_urgan(性別・年齢・国籍別の失業率、四半期労働力調査)は2026年9月11日に更新された。いずれもEurostatの公開用APIを通じて2026年10月8日22:16(+01:00)に読んだ。
  2. 指標。ILO基準の失業。仕事がなく、2週間以内に働き始めることができ、直前の4週間に仕事を探したこと。率は25歳未満の失業者を25歳未満の労働力人口で割ったもの。季節調整済みの月次の率は公表どおり小数点以下1桁で示し、人数は千人単位で公表されている。
  3. 月次系列。スペインについて、Eurostatは四半期の労働力調査と毎月の登録失業者数を組み合わせて各月を推計し、調査の断絶について系列を調整している。最新の調査四半期より後の月、ここでは2026年7月と8月は暫定値である。
  4. 限界。四半期の調査には2021年第1四半期に断絶と定義の変更があるため、1年前の同じ四半期とだけ、いずれも現行の定義で比べる。順位表の2026年6月の値にフラグの付いたものはなく、加盟27か国すべてが公表している。
  5. 編集部の計算。「2008年4月以来の低さ」:スペインの月次系列が始まる1986年4月以降で、2026年6月より前に率が23.3%以下だった最後の月。「2025年4月にはまだ」:加盟27か国すべてが数字を公表し、スペインの率が最も高かった最後の月。「半分にも満たない」:23.3対56.2。
データが示すこと、示さないこと

データが立証すること

  • 2026年6月、スペインの25歳未満の労働力人口のうち23.3%が失業しており、2008年4月(22.6%)以来の低さで、2013年7月のピーク(56.2%)の半分にも満たない。
  • 6月にはルーマニア(30.8%)、エストニア(25.9%)、スウェーデン(25.7%)の率がスペインより高く、スペインの率は2025年4月にはまだ27か国で最も高かった。
  • 25歳未満の失業者数は1年間でほとんど動かず、45万4000人で、1年前は45万5000人だった。
  • 四半期の調査も同じ方向を示しており、2025年第2四半期は24.5%、2026年第2四半期は23.8%だった。

立証しないこと

  • 理由。2022年の労働改革、観光、教育を含め、いかなる原因も測られていない。
  • スペインの若者のほぼ4人に1人が失業しているということ。この率が数えるのは働いているか仕事を探している人だけである。
  • 契約、給与、労働時間、あるいはスペインのいずれかの地域についてのいかなることも。
  • 2021年の断絶をまたいだ四半期調査の比較。
  • 低下が続くかどうか。7月と8月は暫定値であり、ここには予測は一切ない。
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